転職エージェントを使おうとすると、ほぼ必ず出てくる疑問があります。
「何社くらい登録するのが正解なんだろう?」
「1社だけに絞った方がいいのか、それとも複数使うべきか?」
結論から言うと、転職エージェントは“多ければいい”わけでも、“1社に絞るべき”でもありません。
大切なのは「何社使うか」よりも、「どういう役割で併用するか」です。
この記事では、
併用で失敗しやすいパターンと、うまくいく人の使い分け方を整理します。
転職エージェントは何社使うのが一般的か
まず前提として、実際の転職者はどうしているかというと、
- 1社のみ:少数派
- 2〜3社併用:最も多い
- 4社以上:途中で疲れて減らす人が多い
体感的にも、2〜3社併用が現実的な上限です。
ただし、ここでよくある勘違いがあります。
「2〜3社登録すれば安心」
これは半分正解で、半分不正解です。
登録しただけで、
- 同じ求人が被る
- 連絡が増えて消耗する
- 結局どこも活かせない
という状態になる人も少なくありません。
1社だけに絞って失敗しやすいケース
まず、1社のみ利用で失敗しやすい人の特徴です。
情報の偏りに気づけない
エージェントはそれぞれ、
- 得意な業界
- 年収レンジ
- 推したい企業
が違います。
1社だけだと、「それが市場の全体像」だと錯覚しやすくなります。
担当者との相性が悪くても比較できない
- 話が噛み合わない
- 技術理解が浅い
- 希望と違う求人ばかり来る
こうした違和感があっても、比較対象がないため判断できません。
選択肢が狭いまま決断してしまう
「この中から選ぶしかない」という状態になり、
本来なら見送るべき転職をしてしまうケースもあります。
併用しすぎて消耗する人の典型例
逆に、登録しすぎて失敗する人もいます。
同時に4〜5社以上登録している
- メール・電話・面談が多すぎる
- どこに何を話したか分からなくなる
- 書類や条件の管理が破綻する
結果、「転職活動=しんどいもの」になりがちです。
全エージェントに同じ役割を期待している
全社に対して、
- 年収アップ
- 丁寧な相談
- 高精度な紹介
を同時に求めると、どこにも満足できません。
現実的におすすめな併用設計は「2〜3社」
多くのケースでおすすめなのは、次の形です。
基本型:2社併用
- 総合型エージェント:1社
- 特化型エージェント:1社
これだけで、
- 求人数の広さ
- 専門性の深さ
の両方をカバーできます。
余裕があれば:3社併用
- 総合型:1社
- IT・職種特化:1〜2社
ただし、3社を超えると管理コストが一気に上がります。
役割で分けると失敗しにくい
併用がうまくいく人は、最初から役割を分けています。
例①:情報収集役+本命役
- 情報収集・相場確認:総合型
- 本命応募・深掘り:特化型
例②:安定路線+挑戦枠
- 安定・条件そこそこ:大手系
- 年収アップ・技術寄り:専門特化
例③:比較用のサブ
- メイン:1社
- 比較・保険:1社
「全部に同じ期待をしない」ことがポイントです。
エージェント併用でよくある不安について
「複数使うと失礼では?」
問題ありません。
企業側もエージェント側も併用は前提で考えています。
「同じ求人に複数から応募しそうで怖い」
応募前に「他社経由で応募していないか」を確認すれば防げます。
むしろ、被りに気づけるのが併用のメリットです。
「どこまで本音を話していい?」
- 希望条件
- 不安
- 他社も使っていること
基本的に正直で問題ありません。
ただし「どこが第一志望か」までは言わなくて大丈夫です。
途中で合わないと感じたらどうするか
転職活動中に、
- 担当者が合わない
- 提案内容に違和感がある
- 連絡頻度が負担
と感じることは珍しくありません。
その場合は、
- 担当変更を依頼する
- そのエージェントをフェードアウトする
どちらも普通の選択です。
「登録したから最後まで使わなければいけない」わけではありません。
まとめ|何社使うかより「どう使うか」
転職エージェントの併用で大切なのは、
- 数を増やすことではない
- 全部を平等に使うことでもない
という点です。
- 2〜3社まで
- 役割を分ける
- 合わなければ無理に使わない
この3点を意識するだけで、
転職活動の消耗度はかなり下がります。
比較記事を読んだあとに迷っているなら、
まずは「役割が違う2社」を選んで動き出すのが、いちばん現実的な一歩です。
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