はじめに|「案件副業は正解」という前提に違和感を覚えた
エンジニアの副業といえば、
まず最初に出てくるのが「案件系副業」だと思います。
- クラウドソーシング
- 副業エージェント
- 週1〜2稼働の業務委託案件
「まずは案件をやってみよう」
「スキルがあるなら、やらない理由がない」
そんな言葉をよく目にしますし、
実際に自分もその流れで案件系副業を始めました。
結論から言うと、
案件系副業は続けませんでした。
これは失敗談でも、案件副業を否定したい話でもありません。
やってみた結果、自分の生活設計には合わなかった
ただそれだけの話です。
この記事では、
なぜ案件系副業を「続けない」という選択をしたのか、
その理由を正直に書いていきます。
結論|一番の理由は「常に仕事モードになるしんどさ」
案件系副業を続けなかった最大の理由は、とてもシンプルです。
お金は増えたけれど、
自分の時間とメンタルが削られていく感覚が強かった。
これが、想像以上にしんどかった。
理由1 本業+副業で「完全にオフの時間」がなくなる
案件系副業を始めると、生活はこうなります。
- 平日:本業の仕事
- 夜・休日:副業案件
表面上は「スキマ時間の活用」ですが、
実際には頭の切り替えができない状態になります。
- 休日でも納期が気になる
- Slackやメールの通知を無意識に確認する
- 「今のうちに進めておいた方がいいかも」が頭から消えない
結果、
休んでいるはずなのに、ずっと仕事モード。
これは体力よりも、
メンタルの消耗がじわじわ効いてきました。
理由2 案件はどれだけ頑張っても「自分の資産」にならない
案件で成果を出すと、
- 感謝される
- 評価される
- 次の案件につながる
確かに手応えはあります。
でも、あるとき気づきました。
この成果、契約が終わったら何も残らない。
- サービスの成長はクライアントのもの
- コードも、運用も、自分の管理下ではない
- 契約終了と同時にリセットされる関係性
残るのは「実績」と「経験」だけ。
もちろんそれ自体は価値がありますが、
時間を使い続けないと収入が止まる構造に
違和感を覚えるようになりました。
理由3 単価が上がるほど、副業は「軽く」ならない
案件系副業は、
単価を上げれば楽になると思われがちです。
でも実際は、
- 単価が上がる
→ 責任が増える
→ 求められるレスポンスが早くなる
→ ミーティングが増える
結果、
「副業」なのに、もう一つ仕事を持っている感覚
に近づいていきます。
稼げるのは事実。
ただ、自由度が上がるわけではありませんでした。
理由4 技術的な成長が「最適化」に寄っていく
案件で求められるのは、
- 新しい技術への挑戦
ではなく - 「確実に動く」「早く終わる」実装
これは当然です。
クライアントにとってはビジネスなので。
ただその結果、
- 興味のある技術に触れにくい
- 学習が「作業化」しやすい
- ワクワクより効率が優先される
という状態になりました。
技術力は伸びているはずなのに、
成長している実感が薄れていく感覚がありました。
理由5 「これを何年続けるんだろう?」という違和感
ある時、ふと考えました。
- 今年はできる
- 来年もたぶんできる
- でも5年後、10年後は?
本業がある状態で、
- 夜や休日を削り続ける
- 常に複数の責任を抱える
この生活を
人生のどこまで続けるつもりなんだろう?
この問いに、
自分なりの前向きな答えが出ませんでした。
それでも案件系副業が向いている人
誤解してほしくないので、これははっきり書きます。
案件系副業は、
向いている人にとっては、とても良い選択肢です。
例えば、
- 短期間で資金を作りたい人
- 独立・転職前の助走期間
- 時間管理が得意で割り切れる人
- 本業と技術スタックが完全に一致している人
こういう人には、
案件系副業は合理的で強力です。
問題は、「全エンジニアにとって正解」ではないという点です。
自分が選んだ別の方向性
案件系副業を減らしてから、
自分は時間の使い方を変えました。
- すぐにお金になること
よりも - 長期的に積み上がること
に時間を使うようにしました。
結果がすぐ出るわけではありません。
正直、不安がゼロになったわけでもないです。
それでも、「これは自分の人生側の活動だ」と思える時間が増えたのは、
精神的にかなり大きな変化でした。
まとめ|案件系副業をやめたのは「逃げ」ではない
案件系副業をやめたのは、
- 根性がなかったからでも
- 稼げなかったからでもありません
自分の生活設計に合わないと判断したからです。
やってみたからこそ、分かった。
続けないと決めたのも、立派な選択。
エンジニアの副業に、
唯一の正解はありません。
大事なのは、
「自分は、どんな働き方なら続けられるのか」
この問いに、
自分なりの答えを持つことだと思っています。
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