はじめに
「大企業に勤めているなら安泰でしょう?」
エンジニアをやっていると、今でもこう言われることがあります。
確かに、大企業で正社員でエンジニアという立場は、世間的には“安定”の象徴かもしれません。
それでも実際に中で働いていると、
なぜか将来が見えず、漠然とした不安が消えない。
この記事では、
- なぜ大企業のエンジニアでも不安を感じるのか
- それは「考えすぎ」なのか、それとも「構造的な問題」なのか
を、現場視点で整理してみます。
同じようなモヤモヤを感じている人の思考整理になれば嬉しいです。
理由1 会社は大きくても、個人の価値は保証されない
大企業には、
- 長い歴史
- ブランド力
- 安定した売上
があります。
ただしそれは 「会社」という箱の強さ です。
エンジニア個人の市場価値が
そのまま保証されるわけではありません。
特に、
- 社内ツール
- 内製フレームワーク
- 独自プロセス
に深く最適化されていくことが多い。
その結果、
この会社を出たとき、自分は何ができるんだろう?
という疑問が、ふとした瞬間に頭をよぎります。
理由2 技術の変化スピードが、個人の成長を追い越す
ソフトウェアの世界は、変化が早い。
- 数年前の主流技術が、もう古い
- 新しいフレームワークが次々出る
- AIや自動化の進展
一方で、大企業の現場はどうかというと、
- プロダクトの寿命が長い
- 技術選定が保守的
- 変更に時間がかかる
これは「悪」ではありません。
品質や安全性を重視する大手企業では当然の判断です。
ただ、その結果として、
自分の技術スタック、世の中とズレてないか?
という不安が生まれやすい。
理由3 給料はそこそこ、でも将来設計が立てにくい
大企業のエンジニアの給与は、
- 新卒〜中堅:安定
- 急激には上がらない
- 上限も見えやすい
というケースが多いです。
今すぐ困るわけではない。
でも、
- 住宅
- 子育て
- 老後
- 親の介護
といった長期視点で考えると、
このままで本当に大丈夫か?
という問いが、年齢とともに重くなってきます。
理由4 「この会社に居続ける前提」でキャリアが設計されている
大企業では、
- 昇進ルート
- 評価制度
- 研修制度
がしっかり整っています。
ただしそれらの多くは、
「この会社で働き続ける」ことを前提にした設計です。
転職、副業、独立といった選択肢は、
制度上は許容されていても、
キャリアモデルの中心にはありません。
結果として、
- 外に出るときの判断材料が少ない
- 他社基準での自分の立ち位置が分からない
という状態に陥りやすい。
理由5 「不安を口にしづらい空気」がある
これはかなり大きいです。
周りを見渡すと、
- みんな普通に働いている
- 大きな不満を言わない
- 安定していそうに見える
その中で、
将来が不安なんだよね
と言うと、
- 贅沢だと思われそう
- 考えすぎだと言われそう
そんな空気を感じることがあります。
結果、不安を一人で抱え込みがちになる。それでも不安を感じるのは「おかしくない」
ここまで読むと、
「自分だけじゃなかったのか」
と思う人もいるかもしれません。
大企業のエンジニアが将来不安を感じるのは、
- 個人の弱さではなく
- ネガティブ思考でもなく
- 構造的に起きやすいもの
です。
むしろ、
不安を感じている=将来を真剣に考えている
とも言えます。
おわりに
大企業に勤めていても、不安は消えない。
でも、不安があるからこそ考えられることもある。
このブログが、
- 同じ立場のエンジニアの思考整理
- 「じゃあ次に何を考えればいいか」のヒント
になれば嬉しいです。
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